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つちだ矯正歯科クリニック
土田 康人 院長
写真1を見てください。小学校2年生の女子です。 横顔を見ますと下唇がめくれ、かなり下顎が大きい感じがし、 反対咬合(うけ口)となっています。
写真2は、反対咬合の治療を開始してから1年後の写真です。 下唇のめくれ、下顎が大きい感じはなくなっています。 特に、この患者さんは治療前、無口で話しかけてもぜんぜんかえってこなかったり、 笑顔もみせてくれませんでした。 治療が進むにつれ、会話が続き、声をあげて笑うようになり、 ミルミル明るくなっていくのがわかるくらいでした。 (『反対咬合』というコンプレックスをもっていたのでしょう)
写真3を見てください。小学校3年生の男子です。 横顔を見ますと上顎の前歯がかなり出ているため口唇が閉じにくくなっています。 かなりの上顎前突(出っ歯)です。
写真4は、出っ歯の治療を開始してから1年後の写真です。 上顎の前歯はひっこんだため口唇が閉じやすくなっています。 このように反対咬合・出っ歯や開咬(前歯が咬み合わない状態)の治療には顎の大きくなる、 いわゆる成長の仕方がとても重要になってきます。
次に、その成長についてお話しましょう。 上顎は、脳に近いため、割合早い時期に成長してしまいます。 個人差はありますが、6歳頃までに全体の成長量の90%に達するといわれています。 一方、下顎は、骨の構造が手や足の骨と似ているため、手や足の骨と同じように成長します。 つまり、身長が伸びるのに比例して大きくなります。
男子では、中学生から高校生にかけて、また女子では、 小学校高学年から中学生にかけてが一番成長する時期です。 このように、上顎がある程度成長し終わってから、 下顎が成長してくるので、小さい頃ひどくなかった反対咬合が、 成長期頃から下顎がドーンと成長したため、 顎がしゃくれたという結果になってしまいます。
成長しきった顎を矯正治療で小さくすることはできません。 このようになってしまいますと(全く治せないわけではないですが)最悪、 手術をして大きくなってしまった顎を小さくするほか手段がありません。 このように、反対咬合は早く治さないといけないということがおわかりかと思います。
それでは下顎が後から成長してくるならば、 上顎前突(出っ歯)は成長し終わるまで放っておいてよいのか、 という疑問がでてきます。
出っ歯や開咬は成長の方向が問題になります。 日本人の出っ歯は、上顎が大きすぎるというよりは、 むしろ下顎が後ろにひけている(後ろに回転している)出っ歯が多くなっています。 まして、出っ歯や咬み合わせが深いなど、上顎の前歯が下顎の前方への成長をジャマしますと、 成長の方向がより真下になり、間延びしたような(鼻から下が長い)顔になります。
これに伴い、咬み合わせが浅くなったり、時には開咬(前歯があいた状態)になります。 また、出っ歯や開咬は大人になってから顎関節症 (顎があかなくなったり、カクカクと音がする状態)になりやすいといわれています。 つまり、反対咬合・上顎前突や開咬といった顎の骨に異常がある場合には、 早いうち(小学校低学年)に治療しておかなければいけないということになりなす。
それでは、顎に異常があるかないか、なかなか見分けがつかないと思います。 不安を感じた方は、矯正専門医に相談してみることをお勧めします。
郵便番号006-0811
土田 康人 院長
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