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北海道開拓TODAY:CASE15〜東日本フェリー : ナッチャンRera

2007年9月1日に就航したナッチャンRera。

ナッチャンReraは青函航路を約2時間で結ぶ双胴型高速フェリーです。 親しみやすいネーミングと独特のフォルム。 CMや雑誌の広告を目にした方も多いでしょう。

その新しい船に乗船してきました。 間違いなく北海道観光の要になるであろう世界最大級の高速カーフェリーの船内、 乗り心地はどんなものなんでしょうか?

今回は東日本フェリー 古閑社長にインタビューさせていただきました。

東日本フェリー 古閑社長インタビュー

インタビューはPodcastingでもご利用いただけます。 詳しくはPodcasthingをご覧下さい。

ナッチャンRera乗船レポート

エコノミークラス

先ず、船内に入ると広いラウンジが目の前に広がります。 ラウンジにはナッチャンReraグッズを売る売店カフェ&バーがあります。 席を離れてここでゆったりとドリンクや軽食を楽しむのも船旅の醍醐味です。

エコノミークラスは全て指定席。 前方の席は大きな窓で津軽海峡の大パノラマを楽しむことが出来ます。

このフロアにはキッズルームがありました。 子供連れの家族にはありがたい設備です。 このキッズルームにも船体に大きく描かれたキャラクター達が描かれています。 ナッチャンReraに乗船している気分を存分に味わえる場所かもしれない。

エグゼクティブクラス

上のフロアは高級感あふれるエグゼクティブクラスです。 ゆったりとした革張りのペアシートや少し大きめのシングルシートが設置され、 座席に取り付けられたモニターで映画を楽しむことも出来ます。

このフロアにはバーと下のフロアよりも広めに作られたラウンジがあり、 船旅をより優雅にゆったりと楽しむ演出がされています。

航行中の乗り心地

船の揺れは今までの青函連絡船とは比べ物にならないぐらい少ない印象です。 でも、船の外、海面を見るとものすごいスピードが出ていることがわかります。 船内放送でも38ノット(約時速70km)で航行中とアナウンスされていました。

うねりの強い海峡では少しスピードを落としているみたいですが、 足もとがふらついて通路を歩けなくなるような揺れはほとんど感じませんでした。

客室の窓は大きくて開放感一杯です。津軽海峡を一望し、すれ違う船を見ることが出来ます。 乗船していた子供達は大型の貨物船や小型の漁船が通り過ぎるたびに大喜びでした。 航空機や鉄道とはちがったゆったりとした自由な旅を味わえます。 在来船とはちがう新たな青函航路の価値をナッチャンReraが生み出してくれるように感じました。

キャビンアテンダントインタビュー

ナッチャンReraの特徴の一つがキャビンアテンダントが乗船していることです。 航空機とはちがい乗客はかなり自由に窓際の席やラウンジ・売店を利用することが出来ます。

そんな自由な雰囲気の船内をさらに華やかにしてくれるCAさんにいくつかお話を伺いました。 インタビューに答えてくれたのはチーフキャビンアテンダントの鈴木真由実さんです。

ナッチャンRera就航にあたってお客様からの反応はどんな感じですか?

いままでにない船ということでご乗船されるお客様からは、 「すごいね、新しくて素敵な船ね!」と言って下さいます。

また、この船はいかに快適に過ごして頂くかということを考えられて造られた船なので、 キャビンアテンダントを配置しています。 その点でもお客様から喜ばれています。

キャビンアテンダントとしてお客様にサービスしていることは?

観光地をご紹介させていただけるように函館や青森の観光名所を日々勉強させていただいています。 今は函館を観光されるお客様に多くご乗船いただいていますので、 船内で函館の名所をご紹介させていただいています。

そして、帰りの便でそのお客様から観光名所に行っていただいた感想を頂いたこともあり、 皆様に喜んでいただいております。 あとは、船内で販売している軽食のご紹介をさせていただいて、「おいしかった」と感想をいただくこともあります。

函館〜青森間で乗客の皆さんはどのように過ごしてますか?

基本的に席に着いていただいたり、ラウンジでコーヒーや軽食を召し上がったりしていただいています。

館内放送で海上の風景や岬などをアナウンスしているので、 その際は外をご覧いただいて楽しんでいただいております。

キッズルーム設置での反応は?

お子様がご乗船されてから船を降りるまでキッズルームで過ごすお客様もいるぐらいご好評いただいています。 在来船にはキッズルームが無いので、ナッチャンReraにご乗船いただいたお子様連れのご家族には大変喜ばれています。

ありがとうございました。

東日本フェリー 古閑社長 インタビュー

ナッチャンRera就航によって期待される経済効果や今後計画している旅行プラン等ありますか?

青函行路は7月〜8月が繁忙期です。在来船の場合でもこの時期はおかげさまで毎年満席の日が続きますが、 ナッチャンReraには閑散期の12月〜3月の間にどれぐらいのお客様にご利用いただけるかがポイントになってくると思います。

原油の高騰によってガソリンの値段が上がり、自家用車の利用が減ってきていて厳しい状況ですが、 北海道ではレンタカーの仕組みが実に良く出来ていて、それを利用し、 レンタカー会社と上手く連携して船を利用していただくプランも検討中です。

また、ナッチャンReraは函館〜青森を1つの観光地と捉えた観光化が可能になると思っています。 青函航路を高速化することで在来船では行けなかった地域まで観光圏内に含めることが出来るようになった。 例えば今までフェリーを利用して観光する場合、函館からは岩手までしか観光出来なかったものも、 青函航路の時間短縮で宮城県の松島まで行けるようになるかもしれません。 当然、逆の航路の青森からの場合でも函館観光がメインだったものが札幌まで含むことが出来るようになる。

JRさんとは青函行路で競合するエリアにありますが、料金や運営での戦略は?

私共は、津軽海峡をはさんだ広域観光化が実現出来ると信じて、 このプロジェクトを実行しました。

高速フェリーや鉄道が連携することで利便性が増し、利用者を増やせると思っています。 だから、競合するのではなく、協調したいと思っています。

もちろんJRさんだけではなく、観光事業にかかわる多くの方々と協力しあい、 地域活性化に積極的に取り組んでいく方針です。

過去に"ゆにこん"が運航していた航路をナッチャンReraが運航していくわけですが、 冬期運航の課題など教えてください。

この海峡の一部の海域では、冬は北西の風が吹いて海峡では15m〜18mの風によって三角波が立ちます。 当時の単胴型の"ゆにこん"はそのような海の状況では出航が難しくダイヤが乱れました。

双胴型のナッチャンReraはこの点を充分に調査・研究して建造しましたので、 冬期の運航は充分対応出来ると確信を持っています。 揺れはある程度抑えられるようになったので、 今はお客様の船酔いをいかにして抑えるかを課題に運航しています。 そのため、波の強い海峡では若干スピードを抑えて航行しているため、 到着が少し送れる場合もありますが、安全運航には全く問題は無いです。

冬場は波もさらに高くなるのでダイヤの改正を行う予定ですが、就航率は98%を見込んでいます。

ナッチャンReraでは車輛を後方から乗り降りさせていますが、 在来船との違いなどは?

在来船は後方から載せて前方から降ろしたり、またはその逆での乗り降りをしています。 船内での旋回が難しいためにこのような方法をとっているのですが、 ナッチャンReraは船の幅が30.5mもあるので12mトラックでも余裕で旋回出来ます。 乗用車では旋回半径が最大のものでも6mなので充分な広さがあります。

ナッチャンReraは波浪貫通型の船体の設計で船首が長いため、 前方にハッチを付けると港の可動橋を長くする必要があったり、 船内の補強や構造上の理由から後方のみの乗り降りとしました。

また、通常のフェリーの可動橋の幅は4m程度で車輛1台分でしたが、 ナッチャンReraは8mの可動橋を2枚架けているので乗り降りをいっぺんに行うことが出来るようになり、 スピードアップに繋がりました。

ナッチャンReraには喫煙所が無いのですが、特に理由はありますか?

世の中の流れは環境保護に向かっていますよね。 ナッチャンReraは軽油で走ります。 軽油は今までの重油に比べNOxの排出量が少ないということもあり、 エコロジー、人と自然との共存ということをテーマにし、船体のカラーリングもテーマに沿ったものにしました。 特に北海道というところはそのテーマにマッチした土地ですし、 その海峡を渡る船で身体に悪影響をおよぼすタバコをバンバン吸っていいはずが無いと思うんです。 なので、申し訳ありませんが、約2時間、タバコは我慢して下さいとお願いしています。

2008年から2隻で運航する利点は?

単純にダイヤを2倍にする予定です。 函館と青森で全く同じ時間に就航するようにダイヤを組む予定です。

今のダイヤだと1本乗り遅れると次の便まで5時間待たないとならないが、 2隻で運航することで2時間30分ごとのダイヤを組むことが出来るようになる。

2時間30分ごとのダイヤにすることで都市間高速バスとの連携も一層計れるようになり、 集客力を上げることが出来るようになると思っています。

最後に、子供の頃の社長はどんなお子様でしたか? また、船はお好きでしたか?

子供の頃はガキ大将でしたね。(笑) こういっちゃうとカッコつけてるように聞こえるんだけど、 ボクは熊本県の阿蘇の外輪山の生まれなんです。 小学校の5年生まで海なんか見たことも無かった。 でも、臨海学校で海に行ったんです。 今思えば有明海ですね、それで感動してしまったんです。 そこで初めて大きな船を見てさらに感動してしまって、船乗りになりたいと思いました。 それをずーっと持っていて、大学の専攻から、社会人になっても、この世界(海運界)に身を置いています。 だから、船は好きですね。

ありがとうございました。

東日本フェリー株式会社

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東日本フェリーホームページ

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0120-756-564

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